最近暇な時間にずっとこの漫画を読んでまして、周りのライターさんや、最近うまいこといってないな〜って感じる方にもぜひ読んで頂きたくて
なんか好きなポイントとか勝手にご紹介しようと思います。
「最近、仕事が作業になってきた」
「何のためにライターやってるんだっけ・・・?」
なんかそういう“成長の壁”にぶつかった人はぜひ参考にしてみてください。
漫画「チ。」とは?どんなお話かざっくり解説
『チ。-地球の運動について-』とは、2020年から2022年まで「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載された漫画です。
今は「地球が太陽の周りを回ってる」っていうのが当たり前ですが、
15世紀のヨーロッパでは、「地球が宇宙の中心にあり、静止しているとする」と信じられていて「天動説」と呼ばれる説が一般的でした。
ただ、一部の「異端者」と呼ばれる人たちは、地球が太陽の周りを回っている「地動説」の可能性を信じ、研究を続けていました。
この地動説を信じていく人たちについて描かれた物語です。
なぜWebライターが読むべき漫画なのか
なぜこの本をライターさんにオススメしたいのかというと、「本質的な物事の考え方」が分かるからです。
たまにライターの方とお話していて、どうも行動力がある人と、そうでない人との決定的な違いがここにあるなと感じまして。
例えば、Aさんに私がライターについての情報を共有すると、すぐに自分の実務に落とし込んで目標を設定して取り組む。
でも一方で、Bさんは情報を共有しても、「なるほど・・・・そんな方法が・・・すごいな・・・」という感想はでるのですが、自分の仕事への活かし方がわからない状態が起こります。
これ、なんで同じ人間なのにこういう差が生まれてるのかというと、本質を掴む力が足りないからというのが一つの理由かなと思いまして。
(具体から抽象にして、そこから自分の具体に落とすっていうやつなんですが)
んで、自分の行動量が上手く増やせない人や、そんな自分の思考力を鍛えるのに、ぴったりな漫画なんです。
では、ここからその中でも私が好きな部分をガンガンネタバレありで書いていきます。
漫画を読みながら、自分の信念がどこにあるかを問われる
15世紀のヨーロッパでは、実際に「地球が動いてる」という”地動説”を信じるものは処刑される時代でした。
宗教的な理由ってやつです。
そして、この漫画には「それでも絶対地動説が正しい」って自分の意思を信じて、研究する男性が描かれています。
「研究をする=処刑」というルールがある中、それでも自分の信念に従って行動します。
もちろんそんな犯罪を犯してまで研究するやつって、普通に見たらやばいやつなんですけどね。
少年がビビりながら聞くんですよ。「怖くないの?」って↓
「怖くない人生など、人間の本質でない」
そう言って理念を捨てずに、結局は少年に自分の研究を託して、普通に処刑されてしまいます。
初っ端からガツンと彼の信念をぶつけられて、当たり前に死んでく姿を見せられるので、みんな自分の価値観をガンガンに問われます。
・自分のやりたいことは?
・ここまで信念をもてる興味ってなに?
・自分がやりたいことってなんだろう?
みたいに、作者からの疑問がめっちゃ投げられてきます。
だからご自身の働く姿勢や信念をいやでも見つめ直すきっかけになるし、ライターやってて詰まってきたなぁって方にも、最適な漫画だと思います。
知的好奇心に突き動かされる人間がリアルに見れる
これは地動説が本当なのか、”目の前にある答え”を知りたくなっちゃった学者のヨレンタさん。
もちろんこの時代に地動説を解こうとする女性は、魔女扱いされて処刑になります。
理性では「絶対ルールだから破っちゃだめ」ってわかってても、目の前に地動説についてのヒントが書いてる本を目の前にして、知識欲が掻き立てられるシーンなんです。
このシーンみて、なんかライターで始めて5,000円とか稼げたときも、似たような感じになったなぁって思いまして。
皆さんもそうだと思うんですが、はじめてライターで稼げた瞬間って、感動するじゃないですか。
私も全くそうで、「え、これで稼げんの?」ってなったんですよ。
たしか当時はSEOの知識もなかったので、適当に営業してたらYouTube台本のシナリオ作成の案件が取れたんですね。
言われるがまま、シナリオ作成して、納品されてお金が入った瞬間、感動しつつもぐるぐる考え出します。
「え、これ普通にこのまま納品し続けて10本かくだけで・・・・5万円やん」
「ということは・・・このまま同じようにシナリオ案件取りまくればどうなるんかな・・・・?」
「あ、でもパートナー帰ってくるまでに色々ご飯作らなきゃ・・・・」
って一瞬現実にも戻るんですが、
「いや。
でもどう考えてもこっちのほうが楽しいし、
ご飯とかどうでもいいわ。」
っていう状態になって、その結果夜までライターのことやってて、結局ご飯は適当にすませるって感じになってました。w
きっと仕事好きな人ならなんどか経験あるはずw
結局上手くいくときは、自分立てた仮説の答えを知りたくなったとき
普通にライターとして働いていると、タスクもたまるし、やることなんて無限にでてきます。
でもやっぱり、現実見ながら「やらなきゃな」っていう思考から生まれる仕事のパフォーマンスと、
「やばい。これがAになったときの答えが知りたい」っていう知的好奇心に押される状態から生まれる仕事のパフォーマンスはまじで段違いです。
もちろんそれだけで全部が上手くいくわけではないし、多分8割失敗のほうが多いんですが、そんなんどうでもよくなります。
なんかそういう自分の興味性や、本当に自分が実現したいこととか、そういうものがなんなんかって、すごくすごく漫画を通して自分を知れるんです。
だからぜひ、ライターさんやフリーランスさんにも、この漫画読んでほしいなって思ってます。
現実はそんな熱量だけで進むほど甘くない。でも、だから楽しいんだよ
なんで最後に現実に突き落とすねん。って思われそうですがw
この記事読んでるあなたもきっと、毎日生きるためにやることってあるじゃないですか。
子どもいたらご飯つくらなあかんし、仕事あったら毎日やるべきタスクはこなさなあかんし。
ぶっちゃけこういうモチベートできる記事よんでも、熱量はまじで一瞬で消えますw
所詮は他人の書いた記事なので。
でも、私はそれで良いと思ってて。
どんどんそういう気持ちに従えばいいし、そんで大コケしまくってほしいなって思ってるんです。
そんだらその分経験値がたまるじゃないですか。
今まで現実的な目標しか決められなかった人も、凄く楽しい目標に設定し直してくれたら私はうれしくて。
結局周りの熱量やらそういう言葉に影響うけながら、すこしでも今日1つ前に進んでたらそれでええと思います。
んで、全然そんな気持ちにもなれない状態ならこの漫画読んでみてください。
そんな感じかな。
またいい漫画あったらシェアしますね。では!